海津市議会の令和7年第2回臨時会の議事録を要約して紹介します。
なお、議事録はこちらで閲覧できます。
概要
- 日時: 令和7年5月13日(火)
- 9:00 – 10:15、13:29 – 14:30 ※すき間は休憩時間。
- 応召議員 ※欠席なし
- 近澤美佳子
- 寺村典久
- 古川理沙
- 片野治樹
- 橋本武夫
- 浅井まゆみ
- 北村富男
- 小粥努
- 伊藤久恵
- 松岡唯史
- 六鹿正規
- 川瀬厚美
- 服部寿
- 水谷武博
- 里雄淳意
主な議題
- 議長と副議長の選出
- 議長には里雄淳意議員、副議長には北村富男議員が選出された。
- 常任委員会委員の選任<解説あり>
- 総務産業建設委員には、片野議員(委員長)、寺村議員(副委員長)、水谷議員、服部議員、六鹿議員、里雄議員、松岡議員、北村議員が選任された。
- 文教民生委員には、小粥議員(委員長)、古川議員(副委員長)、川瀬議員、浅井議員、橋本議員、伊藤議員、近澤議員が選任された。
- 議会運営委員の選任
- 古川議員(委員長)、伊藤議員(副委員長)、橋本議員、松岡議員、小粥議員、北村議員、片野議員が選任された。
- 南濃衛生施設利用事務組合議会議員の選任
- 六鹿議員、北村議員、古川議員が選任された。
- 岐阜県後期高齢者医療広域連合議会議員の選任
- 横川市長が選任された。
- 報告案件
- 令和6年度海津市一般会計補正予算の20事業について翌年度に繰り越した。
- 令和6年度海津市月見の里南濃運営特別会計補正予算の1事業について翌年度に繰り越した。
- 令和6年度海津市水道事業会計予算繰越計算書の1事業について翌年度に繰り越した。
- 令和6年度海津市下水道事業会計予算繰越計算書の4事業について翌年度に繰り越した。
- 令和7年1月9日に平田町で公用車が交差点で他の車と接触した事故について、令和7年3月27日に専決処分により和解および損害賠償額が決定された。
- 専決処分の承認<解説あり>
- 令和6年度に給付した定額減税調整給付金に不足が生じた方へ早急に不足分を給付するため、令和7年4月30日に専決処分により一般会計補正予算を編成した。
- 地方税法等の改正に伴い、令和7年3月31日付で専決処分により海津市税条例の一部を改正する条例を制定した。これにより、個人住民税に係る特定親族特別控除、加熱式たばこ税の課税標準の特例の創設、軽自動車税の種別割に係る標準税率の見直しなどの改正を行った。
- 地方税法施行令の改正に伴い、令和7年3月31日付で専決処分により海津市国民健康保険税条例の一部を改正する条例を制定した。これにより、国民健康保険税の基礎課税額および後期高齢者支援金等課税額に係る賦課限度額を引き上げる改正を行った。
- 上記、いずれも議会で承認された。
- 監査委員の選任
- 下郷敬子氏と橋本議員が選任された。
- 財産の取得の承認<解説あり>
- 株式会社ウスイ消防から消防ポンプ自動車1台を2,959万円で購入する。
- 岐阜トヨタ自動車株式会社から高規格救急自動車1台を3,190万円で購入する。
- 株式会社ウスイ消防から大型水槽付消防ポンプ自動車1台を8,340万2,000円で購入する。
- 上記、いずれも議会で承認された。
- 鹿児島県鹿児島市と霧島市への議員派遣<解説あり>
- 令和7年度薩摩義士頌徳慰霊祭と姉妹都市交流のため、5月24日から25日に鹿児島県鹿児島市と霧島市に議員(水谷議員、服部議員、川瀬議員、伊藤議員)を派遣することが議決された。
解説 委員会の役割
委員会の役割はこちらで説明されています。
委員会は、本会議における審議の予備的審査、調査機関として設置される組織であり、本会議より付託された案件を専門的かつ集中的に審議し、本会議で報告します。この委員会の報告を参考にして、各議員は議案に対する意思表示をします。
委員会には、常設されている2つの常任委員会(総務産業建設、文教民生)と、特に重要な案件や、複数の常任委員会にまたがる案件等を特別に審査する特別委員会、議会運営について協議する議会運営委員会があります。
解説 専決処分の承認
専決処分とは、本来は議会で決定すべき事項を市長が独自に決定することを指します。
この制度は緊急を要する状況に迅速に対応するために設けられています。
専決処分は、事後に議会の承認を得る必要があります。
解説 財産の取得の承認
高規格救急自動車の購入理由は、昨年12月に平田町西島地内で発生した交通事故により全損した車の買い替えであることが、六鹿議員の質問によって明らかになりました。
大型水槽付消防ポンプ自動車の購入理由は、既存の水槽車の劣化による買い替えであることが、川瀬議員の質問によって明らかになりました。
歳出の理由が明らかになることは、財政民主主義の観点から非常に重要です。六鹿議員と川瀬議員は鋭い質問をしたと評価できます。
解説 鹿児島県鹿児島市と霧島市への議員派遣
海津市と鹿児島県の縁は、江戸時代にさかのぼります。
江戸時代、海津市が位置する地域は、河川の氾濫や洪水に悩まされていました。
特に、長良川や揖斐川などの大河が近くに流れており、これらの河川の水位が上昇すると、周辺地域に大きな影響を及ぼしました。洪水は農作物や住民の生活に深刻な被害をもたらし、地域の発展を妨げる要因となっていました。
このような洪水問題を解決するため、薩摩藩から武士団が派遣され、治水工事が行われました。
薩摩藩は、当時の九州地方で強力な藩の一つであり、治水技術や資源を持っていました。
武士団は、地域の治水工事に従事し、堤防の建設や河川の整備を行うことで、洪水のリスクを軽減しようとしました。
この治水工事を通じて、海津市と鹿児島県(薩摩藩)との間に強い結びつきが生まれました。
現在、海津市と鹿児島霧島市は姉妹都市です。詳細はこちら。
このような経緯で鹿児島県鹿児島市と霧島市への議員派遣が行なわれるようです。
感想
今回はそれほど重要な議決は行われなかったと思いますが、今後も議会に注目して、市民生活に強く影響するような議決があれば紹介していきたいと考えています。