2025年の海津市議会の自主解散に思うこと

海津市役所 活動

2025年3月末、海津市議会は4月の市長選挙と同時に市議会議員選挙を行うために自主解散しました。

報道を見ると、選挙費用の削減を理由に、市民は自主解散を好意的に受け止めているようでした。

私は市長選挙と市議会議員選挙を同時に行うために市議会が自主解散したことを残念に思いました。

なぜならば、市長選挙と市議会議員選挙が同時に行われることによって、市民から市議会議員選挙の争点が奪われたからです。

選挙にかかる費用が削減されるメリットよりも自主解散によって生じるデメリットの方が大きいと私は感じました。

地方政治は二元代表制が採用されており、市長と市議会議員はそれぞれ異なる役割を担っています。

市議会議員は市民の代表として市政を監視する立場です。

市長選挙の後に市議会議員選挙が行われていた今までの状況は、新市長の政策に対する賛否が市議会議員選挙の争点の一つでした。

今までは、市民は新市長に対する議員の立場を明確に知ることで選挙の判断材料が得られていました。市長と議会の間に緊張感が生まれることで健全な市政運営が期待できました。

しかし、市議会が自主解散したことにより、今後の海津市議会議員選挙では候補者が市長の政策に対して賛否を表明する機会が失われました。

今後、市議会議員選挙において投票先を決めるのが難しくなってしまいました。

海津市民が自主解散について選挙費用しか関心がないのは、市議会議員に期待していないことの表れですが、選挙の争点が失われたことでますます政治離れが加速することが懸念されます。

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